休職・復職について

 うつ病の治療には十分な休養を取る事が不可欠です。
会社勤めの方々が休職される場合の手続きの例などを本サイトのご利用者からお寄せ頂きました。
 ここにご紹介した方々以外、自営業の方の場合など、ご自分の経験を載せても良いという方は是非、管理人までご連絡ください。

No. 項目 NOPPO様の場合(2003.7/18投稿)
1. はじめに

 NOPPOは、電子部品製造メーカーに勤務する中間管理職です。
 約三年前から、仕事の激務が原因でこの病気になりました。
 現在は、約二年の休職後、今年(‘03年)の4月から正式に復職しています。
 休職、復職等について、私の体験したことを記載します。

2. 休職の申請  自分自身で、したことは、医師に頼んで診断書を書いてもらい、会社に提出しただけでした。
 後は,会社で事務的に処理されたものと認識しています。
 ちなみに、医師は病名を「神経症」と書いてくれました。
3. 休職の延長申請  2.と上と同じく診断書の提出だけでした。
4. 休職の定義  私の勤務した会社では、休み始めてから最初の半年間は休職ではなく、「欠勤」扱いとし、六ヶ月が経過した後、「休職」扱いとされました。(よって、この欠勤扱いの六ヶ月は休職期間とみなされませんでした。)
5. 休職の取得可能期間  会社内の規則で勤続年数により、休職の取得可能期間が決められていました。私の場合は、勤続年数16年で「二年間」が休職可能期間でした。
6. 休職期間の収入  欠勤開始後、休職期間を含め一年半は、基本給分の金額が100%支給されました。
 内訳としては、会社から基本給の40%が支給され、残りの60%は、疾病手当てとして、電気保険組合から支給されました。
 疾病手当ては、指定の書類を会社から入手して、自分で必要事項を記入して、その中に、医師の証明欄があり、医師に記入してもらい、会社に提出しました。
 申請した約一ヵ月後に現金が支給されました。
 
但し年半がその対象期限でその後は、一切の収入は無くなりました。
7.  復職の仕方  医師の診断書(復職可能であるということ)を提出し、会社が認めた場合復職となります。
8.  復職の失敗  私は一度復職に失敗しました。(復職後、同じ職場に戻り、以前と同様に仕事をこなそうと意気込みすぎたせいで、二ヶ月でダウンして、また休職となりました。)
 そのせいもあり、二度目の復職申請の際は、会社は一度目のようにすんなりと復職を許可してくれませんでした。
 そこで、二度目の復職時は、会社と、会社の産業医と相談の上、以下の過程を経て、復職をめざすこととしました。

1)3ヶ月間の自社の子会社での勤務。
 @     最初の一ヶ月は、午前中のみの半日勤務をしました。(身体を慣らすため)
 A     その後の二ヶ月は、一日勤務をしました。(残業は無し)

 この計三ヶ月は「リハビリのために会社が場所を提供する」という前提で無給で仕事をしました。
 又,一ヶ月ごとに産業医のカウンセリングを受け、心身の調子を報告しました。

2)正式な復職 
 産業医に報告書(正式復職をしても問題ないという内容のもの)を書いてもらい、それをもって会社に承認を得て、正式に自社に復職しました。
 但し、
 @半年間の残業禁止

 A勤務部署の変更(これは、私がそのように希望したためです。)

としてもらいました。
9. 
現状  現在正式に復職して、四ヶ月がたとうとしています。
 薬はまだ手放せないものの、体調の波も小さく、無理なく勤務できています。
 個人的には、子会社での「リハビリ勤務」が順調な復職につながったと思います。
 また、考え方を変える事が出来た事(健康第一で焦らず、のんびりやろう)も良い結果につながっていると思います。