NOPPO様の闘病記

 

これは、私、NOPPOの発病前から現在までを記載したものです。

興味のおありの方は一読ください。

 

(NOPPOのプロフィール)

年齢:44歳(‘03年現在)

性別:男

家族:妻、長男、長女、次女そして自分の両親と同居中

仕事:大手電子部品会社勤務

役職:課長

 

年月

出来事

肉体面

精神面

今思うこと

954

新規開発品の生産部門に異動。(従来は、品質管理部で係長をしていた。)

体調良好。

やる気満々。

体調万全。

(従来から仕事人間で残業、休出多々有り)

新規事業に抜擢され意気込みすぎていた。

977

 

同部署で、課長に昇進。

(当社最年少課長となり、実質上の同部署の工場長的な立場となる。)

体調良好。

責任感が人一倍強い私は、責任の重さを感じた。

必要以上に責任の重さを感じていた。

997

98年に入り仕事が急激に忙しくなる。毎日深夜帰宅。

休日出勤も当たり前になる。

慢性疲労により、倦怠感、めまいを感じるようになる。

7月に会議中に倒れる。(その後一週間休み、勤務再開)

 

製品の納期、品質問題、人間関係等ストレスを感じはじめる。(それまでは「ストレスって何?」というくらい感じた事が無かった。)

24時間仕事の事を考えるような生活が続き、それが当たり前のように思ってしまっていた。

999

その後、会社で再度倒れ、

個人医の耳鼻科を受診。

メニエール病と診断される。

その後、総合病院で耳鼻科と内科受診。内科では高血圧と診断される。

体調はよくならず、慢性的に、めまい、ふらつき感が続く。

この事業は、自分の力では成功しないと自責の念にかられる。

一人で問題を抱え込みすぎていた。

008

再度、会社で倒れる。

心療内科を初めて受診。

うつ病と診断される。

 

特に、起床時に体調が悪く、出社するのが苦痛になる。

思考力もだんだん低下していく。

自責の念、憂鬱な気分が続く。

 

009

一度目の休職を取ることにする。

少しずつ、体調面は回復傾向となるが、不定期に波があった。

会社から開放され、気分的に楽になったが、休んでいる自分を責めるようになる。

少し休めば治ると軽く考えていた。

015

半年間の休職後、復職予定だったが、予定日の迫ったある日曜日、帰宅後、過呼吸があり、ベッドで動けなくなり救急車で病院へ。パニック障害と診断され、休職を延期することとする。

回復傾向にあったがやはり、不定期に波があった。.

朝起きられない事が多くなる。

「早く復職しなければ」と、焦る気持ちが大きくなる。

 

0112

同一部署に復職。

また、以前同様の忙しい業務を再開。

思考力低下により、以前のように業務遂行出来ず。上司は業務量を減らしてくれるも逆効果。

従前通り仕事が出来ず、仕事を減らされ

「自分はダメだ」と思う日が続く。

もう治ったとばかりに、又バリバリ仕事が出来る、しようと無理をした。(見切り発車だった。)

022

2度目の休職に入る。

4月末に激鬱状態になり病院にて5日間連続2時間の

抗鬱剤の点滴を受ける。

これを境に体調が良い事が多くなる。

当初、ふらつき感、倦怠感は、なかなか抜けず。

5月より体調がよくなり、トレーニング施設等で運動も始める。

強い絶望感が続く。

5月よりいい意味で

「何とかなる」と、開き直る。

4月末の激鬱状態の後、考え方がまったく変わった。

031

自社の協力工場で「リハビリ出勤」を開始する。

1月:午後のみ半日勤務

2月、3月:終日勤務(但し残業は無し)

好不調の波は小さくなり、体調のいい日が続く。

本格的な復職に向けてゆっくりやっていくよう努める。

「リハビリ出勤」は、体を慣らす意味でも、とてもじゅうようなことだと思う。

034

従来とは別の部署に復職

部署の変更、「リハビリ出勤」の効果も有り、今回はスムーズに新たな気持ちで業務に取り組めており、体調も良い。

とにかく焦らずのんびりやる事を心がけており、精神的にも落ち着いた状態が続いている。

「のんびりやる」

「ゆったりやる」

「ゆっくりやる」

「焦らない」

そうすれば

『何とかなる』 

 

 

自分の経験上思うこと

この病気は治る。

→最初は軽く考え、病気をこじらせてしまった私ですが、『服薬と心身の休養』さえしっかりとれば、必ず治ります。

 

考え方をかえる。

→性格を変えるのは大変ですが、考え方を変えるのはそうでもないはずです。

 私の場合は、『何とかなるさ』と開き直れたのが良かったと思います。

 

環境をかえる。

→私の場合は、職場での激務、中間管理職のストレスが発病の原因だったと思います。

 そのような場合は、会社を辞めないまでも、部署を変えてもらう、担当を替えてもらう等の対応も有効だと思います。

 

家族の理解、支え。

→家庭を顧みず、仕事に没頭していた私ですが、妻や両親は、この病気を理解して私を支えてくれました。とても感謝しています。

 

迷わず精神科に行こう。

→私自身も最初は抵抗が有ったのは事実ですが、普通の病院と一緒です。

 早期発見早期治療のためにも、心当たりがあればためらわず受診してみましょう。